『ドクター家森』って…誰? |
カスピ海ヨーグルト使用
カスピア
(フジッコ株式会社:兵庫県神戸市)
№0163
去年の七夕以来ですが…久しぶりに フジッコのドリンク を飲みました。
近所のマックスバリューで105円でした。
125mlと小ぶりです。
世界の長寿地域・コーカサス地方のカスピ海ヨーグルトに、
日本を代表する栄養源の「大豆」がプラスされています。
ヨーグルトと大豆のいいところを一度に摂取できるのが特徴で、
箱の後ろにはこのように書かれています。
【 長寿地域コーカサスの「カスピ海ヨーグルト」と
東洋の健康飲料「豆乳」を融合させた
『おなかとお肌のためのサポート飲料』です。 】
最初「豆乳」の部分をまったく見ていなくて、
ただのドリンクヨーグルトのようなイメージで飲んでしまいました。
「ドクター家森」(*)って誰なのか?その点だけが気になって…
肝心の裏書をよく読んでなかったのですね。
やはり勝手にイメージしたものと、実際の味わいがかけ離れていると…
人は恐怖すら感じてしまいます。
たしかに…最初すっきりしすぎた味のヨーグルト風飲料でした。
正しくは、ちょっと酸っぱい豆乳飲料といったほうがいかも知れません。
1パックあたり大豆イソフラボンが20mg入っていますので、
これだけでイソフラボンの一日の不足分が補えます。
イソフラボンは一度にたくさん摂っても体内に蓄えることができません。
だから時間を決めて毎日続けると身体のためにはいいでしょう。
他のヨーグルトドリンクもそうですが、朝一番に飲むと、
腸の動きを活発にしますので、便秘気味の方におすすめです。
また食事の20分ほど前に飲むと、食欲を抑えることができるので、
ダイエット中の方におすすめです。
豆乳に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンと呼ばれる
エストロゲンによく似た働きをする天然成分です。
エストロゲンが足りなくなったために起こる
更年期の諸症状を緩和してくれるそうです。
またエストロゲンが足りなくなると骨を壊す作用をする
破骨細胞が働きすぎて必要以上に骨を壊してしまいます。
骨は大人になったら成長しないイメージがありますが、
実は古くなった骨を壊しながら、
いつも新しい骨を作っているのです。
イソフラボンを摂取することで「壊す」「作る」のバランスが
取れるようになり骨の量が保たれます。
さらにエストロゲンは女性の美しさと関係が深いことがわかっています。
エストロゲンの分泌量が減り始める30代後半になると、
肌荒れや小じわ、しみ、カサツキが気になってくるものですが、
イソフラボンを摂ればエストロゲンと同じように体に作用するので
こうしたトラブルの進行を食い止めることができるのだそうです。
ついてほしくない部分に体脂肪がたっぷり・・・といった
ボディシェイプの悩みも同様です。
このほかイソフラボンは高血圧を改善し、血液中のコレステロールや
中性脂肪の増加を抑えて、動脈硬化・脳卒中・心臓病などを予防するといった
様々な作用をすることがわかっています。
また、豆乳を加えることで動物性脂肪と植物性脂肪をバランスよく摂取でき、
牛乳にないその他の栄養素も補うことができます。
京都大学名誉教授の家森先生がコーカサス地方から持ち帰り、
健康的で美味しく、常温で増やせるという特徴から
人の手から手へと渡り、全国に広まった「カスピ海ヨーグルト」。
現在では衛生的な環境で作られた「種菌」の頒布がはじまり、
ヨーグルトを自分で作ろうという方が増えているそうです。
なお「純正種菌使用のマーク」が箱の後ろに証明として表示されていますが、
このマークはカスピ海ヨーグルトの純正種菌を使用した製品の証明だそうです。
だれが証明しているのか…ちょっとだけ不思議だったのですが、
家森先生が所持されていた種菌をフジッコに提供して、
同社が粉末種菌の開発・製造と発送を行っているそうです。
そしてNPO法人の「 食の安全と健康ネットワーク 」が
その種菌を希望者に頒布・斡旋するという三者の役割分担の下で、
この活動が平成14年11月からスタートしています。
「純正なカスピ海ヨーグルトの種菌を使って作られた製品の証明」が
箱の後ろについていますが…、どこが発行しているのでしょう?
「お客様相談室」のタナカさんに訊きましたが、特に認証機関はないそうで、
フジッコとこのNPOとドクター家森の3者で発行しているそうです。
ちょっと評価基準が、あいまいな気がしませんか?
10段階で4です。
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(*)ドクター家森
京都大学名誉教授 家森幸男(やもり・ゆきお)。1937年京都府生まれ。
京都大学医学部大学院修了。1975年京都大学助教授。
1977年島根医科大学教授を経て、現在循環器疾患専門委員、
循環器疾患予防国際研究センター長。京都大学名誉教授、
島根医科大学名誉教授、財団法人兵庫県健康財団会長、
金城学院大学教授、ハーバード大学、武庫川女子大学、
神戸学院大学客員教授、リヨン大学名誉博士。
名刺1枚では書ききれません。
主要循環器疾患を食事によって予防するべく、世界各地へ調査の旅を続けていた。
『冒険病理学者』の愛称も持つ。現在は世界各地で生活習慣病予防のため
食生活改善を図るプロジェクトを推進している。著書に『長寿の秘密』
『カスピ海ヨーグルトの真実』(法研)、『「長寿食」世界探検記』(講談社)などがある。