昨日は白酒(風)、今日のは…甘酒。 |
甘酒
月桂冠のこだわり原料使用
(ダイドードリンコ株式会社:大阪府大阪市)
№0203
ダイドーの自動販売機にて購入、110円でした。
今日は雪が降りました。
寒かったので、手を温めるために、
おもわず購入してしまいました。
カイロの代わりですね。
昨日のひなまつりのコメントを読んでいると、
私が説明不足のため、多くの人が「甘酒」風と
誤解されていたようです。
たしかに…江戸後期から白酒が女性にも
広く飲まれるようになったと書きました。
さらに、このドリンクは、生姜の味がしない
「甘酒」のような味わいです。とも書きました。
甘酒と白酒は同じものと思われている方が多いと思いますが、
実際はかなり違うものです。ただし昨日のドリンクは
あくまでも「しろざけ風」であり、白酒ではありません。
「白酒」と言えば3月の雛祭りの時に飲むお酒のイメージが強いです。
その一方で、今日飲んだ「甘酒」という飲み物がありますが、
白酒と甘酒の違いというのはあまり知られていないようです。
白酒と甘酒とはいったいどこが違うのでしょうか。
一般的な「甘酒」は、ご飯やおかゆなどに
「米麹」を混ぜて保温し、米のデンプンを糖化させたものです。
この方法で造った甘酒はアルコール分を含みませんので、
酒という呼称がされていても、お酒には相当しません。
昔から庶民の手作り飲み物として親しまれ、
意外と簡単に一晩でできることから
「一夜酒」ともいわれています。正しい「甘酒」です。
また、酒粕を湯で溶いたものも「甘酒」と呼ばれます。
この場合には若干のアルコールを含むことがあります。
まさに今回のドリンクがこの造り方です。
簡単にできるので、缶飲料はすべてこのタイプです。
一方の「白酒」は糯米(もちごめ)と米麹を
焼酎(またはみりん)とともに仕込み、
約一ヶ月間熟成させ、その後すりつぶして飲みます。
昔から ひな祭りなどで供えられ、白く濁り粘りと甘みがあり、
アルコール分は9%前後、糖質が45%程度含まれ、
酒税法ではリキュール類に分類されています。
このように白酒と甘酒は大きく異なります。
特にアルコールの有無が違うので、
買うときには注意が必要です。
昨日の話の続きですが…桃の節句の言われは、
中国で行われていた3月3日の曲水の宴の時、
川の上流から流れてきた桃の花を汲んで飲んだところ、
三百才まで生きたという故事にあります。
この故事により桃の花を白酒にひたして飲めば
病を払い顔色を潤すとされてきたようです。
また、桃は昔から長寿延命の霊木として崇められ、
「百歳(ももとせ)」に通じる縁起ものとして尊ばれてきました。
白酒を使うのにも理由があるようで、
まず女性向け(低アルコールで甘味が強い)だということ。
女性の色白な肌の色感をイメージしたということ。
そして、白酒の白と桃の赤で「紅白の縁起もの」だということです。
ドリンクメーカーごとに使っている
「酒粕」の酒造メーカーが異なります。
どれもそのままお湯で溶いただけでは
不味くて飲めませんので、砂糖で甘みをつけるのです。
「米麹」を混ぜて保温し、米のデンプンを糖化させたものは、
それ自体が甘いので砂糖を加える必要がありません。
本格的な「甘酒」のほうです。よくビニールのパックで
売られているのをみかけます。
この方法で造った甘酒は、アルコール分を含みません。
正しい甘酒…できれば缶で飲みたいです。
10段階で6です。