手摘み追熟… 山形のラ・フランス |
乳酸菌飲料
山形
ラ・フランス
(日清ヨーク株式会社:埼玉県羽生市)
№0664
高貴な香と甘酸のバランスの良い上品な味わいの
山形県産ラ・フランスの果汁3%を使用しています。
フルーティーな味わいが楽しめる乳酸菌飲料です。
ラ・フランスは、砂糖に赤ワインや洋酒を加え甘く煮た、
「 ラ・フランス コンポート 」などでおなじみの果物ですね。
ラ・フランスは、フランス生まれで山形育ちなのです。
ラ・フランスは1864年、フランスのクロード氏が発見。
そのおいしさに「 わが国を代表するにふさわしい果物である! 」と
賛美したことから「 ラ・フランス 」と名前がついたといいます。
しかし残念ながら現在、フランスでは生産されていません。
そもそも西洋なしは16世紀頃からドイツ、イギリスで栽培されはじめ、
18世紀のイギリスで代表的な品種のバートレットが発見されます。
日本に来た時は、実ったはずの果実を食べようとしても、
石のように固くてまずいと、最初思ったのだそうです。
「 こんなもの食べられないと捨てておいた。
それが時間がたつと黄ばんで香りがしてきたので、
拾って食べたところおいしかった。熟させてから食べることに
初めて気づいた 」という記録が残っているそうです。
紙パックの正面にはこのように書かれています。
【 手摘み追熟 】…追熟が必要なのですね。
ラ・フランスのバランスの良いさわやかな味わいは、
樹からもぎたての状態では味わえません。
収穫したばかりのラ・フランスは、ゴリゴリと硬くて、
酸味ばかりで甘くなくて美味しくないのです。
美味しく食べるには、収穫後、追熟の期間を置くことが、
ラ・フランスには必要です。樹上で完熟、もぎたてが
最高においしいというほかの果物とは、まるで違っています。
収穫したばかりのラ・フランスは、1.6~1.8%程度の
デンプンを含んでいます。それが、15~20℃の適温のもとで、
10日から2週間追熟するうちに、でんぷんがほとんど分解されて、
果糖、ショ糖、ブドウ糖などの糖分が増加するのです。
酸の減少はあまり多くありませんが、糖分が大幅に増加するために、
酸っぱさはあまり感じられず、コクのある美味しさが味わえます。
また、ラ・フランスの果肉中のペクチンは、
追熟が進むにつれて水溶性の比重が増加するために、
とろりとした滑らかな舌触りが生まれます。
つまり、ラ・フランスの美味しさは、
追熟によって初めて得られるものなのです。
香りが強くなって、触ってみて「 耳たぶ 」くらいの
やわらかさになったころが食べ頃となります。
ラ・フランスは、5月上旬に真っ白な花を咲かせます
だいたい10月頃に収穫して、最適な温度帯に設定した
冷蔵庫で保管したあと、長期熟成されます。
冷やしたあとに常温に戻すと、最初に書いたとおり
ラ・フランスは一斉に呼吸してでんぷんを糖分に変え、
糖分やビタミンが増加するのです。
…ですから11月頃が一番食べ頃なのですね。
ラ・フランスに多く含まれている果糖、ブドウ糖は、
身体や脳の働きを助ける大切なエネルギー源となります。
また、血圧を下げる効果もあるそうなので、のぼせた時や
頭痛を伴う、高血圧などの人にもいいそうです。
10段階で7です。