フォション物語(下) |
Tea Au Lait FAUCHON Lemon
フォーション ティー・オレ レモン
(アサヒ飲料株式会社:東京都墨田区)
№0041
製造は昨日の「フォーション ティー・オレ」と同じ、
フレスコ株式会社の大井川工場(静岡県志太郡)です。
「フォーション ティー・オレ」よりもサッパリした味わいです。
これはレモンピール(果皮)を使用していることと
紅茶の茶葉の種類が違うためだと思われます。
レモンピールはスペイン産で、今回の紅茶には「ウバ茶」を使用。
夏らしく軽めな、ミルクティーとなっています。
47%のミルク分ですので、「フォーション ティー・オレ」より
こちらのほうが、1%ほど少ないです。
微妙な量ですがこだわりでしょうか?
ただしレモンの香りは、意識しなければわからない程度です。
話は変わりますが…
まったく人の思い込みとは、恐ろしいものですね。
笑い話みたいですが、飲む瞬間まで、「レモンティー」だと信じていました。
パッケージも「薄い水色に黄色のラベル」で涼しげな印象ですし、
下には大きく「Lemon」の文字とイラストが描かれています。
タイトルには、ちゃんと「Tea Au Lait」と書いてありました。
…私が、ちゃんと読まなかっただけだと、反省しております。
このドリンクも、甘さは控えめです。【無果汁】の表示がありますから、
果皮はもっぱら「ウバ茶」の香りつけに用いられたと思われます。
飲み終わったあと、カップの底には、
微粒が沈殿しているような跡はありましたが、
これがレモンピールなのかは、わかりませんでした。
目にみえる大きさの『果皮の粒』を期待していただけに、
ちょっとばかり、がっかりです。
「ウバ茶」とは、紅茶のセイロン茶で有名なスリランカの
ウバ地方で生産されるお茶のことをいいます。
ウバ茶の特徴としては、スミレやズズランのような花の香りと、
心地よい渋み、そしてほんのりメントールテイストが特徴です。
ずっしりとしたコクがあることでも知られています。
「お客様相談室」のアサノさんの説明では、
「ティー・オ・レ フォーション レモン」は、
「夏季限定」ではないとのこと。
しかし同じミルクティーのカテゴリーでは、
「フォーション ティー・オレ」との
共存はなかなか難しいような気がします。
もっと違いが明確できないと…。
飲み比べてみると、確かに全く違うドリンクなのですが、
同じカテゴリーみたいなイメージを持たれてしまう危険性があります。
くどいようですが、決してレモンティーではありません。
10段階評価で7です。