「私はあなたの御傷から生まれた、受難の実です」パッションフルーツ |
パッション
フルーツ
(高梨乳業株式会社:神奈川県横浜市)
№0262
会社帰りのスリーエフにて購入、105円でした。
パッションフルーツのパッション( PASSION )とは
「 情熱 」の意味ではありません。
いままでスゴイ勘違いをしていることに気がつきました。
40年以上生きてきて…初めて知りました。
「 PASSION 」という単語には「 情熱 」の他に
「(キリストの)受難」という意味があるそうです。
パッションフルーツの花とキリスト受難の関係には、
16世紀に南米に渡ったイエズス会士が絡んでいます。
彼らがパッションフルーツの花を見て、
かつてアッシジの聖フランチェスコが夢に見たと伝える
「十字架上の花」と信じ「受難の花( Passiflora )」と
呼んだことに由来するのだそうです。
彼らは、この花を原住民が改宗を待ち望んだしるしと信じ、
誠意をもって布教につとめ、多数の入信者を獲得したのです。
パッションフルーツの花をどう「受難の花」に見立てかと言うと、
● 葉は穂先とユダがキリストを売った代金の30枚の銀貨、
● 5本のオシベはキリストが受けた5つの傷、
● 巻きひげはムチ、脂肪柱は十字架
● 3本の柱頭は釘、副冠は茨の冠
● 5枚の花弁と萼(がく)は合わせて10人の使徒
…このように、それぞれ象徴すると信じたのだそうです。
また、花のオシベとメシベの形が、十字架にかけられた
キリストの姿を連想させる為、パッション(キリストの受難の意)と
名付けられたという説もあるそうです。
名前の由来は諸説がありますが、どれもキリストに関連しています。
パッションフルーツの和名は「クダモノトケイソウ(果物時計草)」
名前の由来は、やはり花が時計を連想させるからです。
この花から生まれた果実が「パッションフルーツ」です。
パッションフルーツの原産地は南米ブラジルの南部で、
熱帯から亜熱帯地域にかけて広く分布しています。
主産地は、ブラジルやオーストラリアなどで、
日本では宮古島などでも生産されています。
果実(半透明でゼリー状)には蜂蜜に似た
甘味と特有の甘酸っぱい香りがあります。
ビタミンの女王と言われるだけあって、ビタミンAやβカロテン、
クエン酸やカリウム、リノール酸、ビタミンCが豊富に含まれています。
熟すと酸味が抜けて甘味が増します。果肉をそのままスプーンで
すくって食べたり、このようにジュースやジャム、ゼリーに加工されたり、
洋酒や洋菓子の香り付けなどにも利用されています。
果汁は10%未満ですが、香りはリアルなパッションフルーツです。
香料で騙されるようでは…まだまだ私の受難の道は続くようですね。
10段階で5です。