「 遅れてきてごめん 」 いいえ、私も今来たところです! |
フルーツカルピス
桃
(カルピス株式会社:東京都渋谷区)
№0507
国産の桃果汁1%が入った、そのまま飲める「 カルピス 」です。
前回の「 アップル 」も一緒にメープルシロップが入っていて
とても美味しかったのですが、今回の桃も
「 カルピス 」と相性がよくてとてもいい感じです。
1991年に発売された「 カルピスウォーター 」は、
当時、日本の清涼飲料として空前のヒット作となりました。
希釈して飲むだけだったカルピスを、手軽にアウトドアで
飲めるようにしたいという企画は以前からあったそうです。
しかし、リサーチの結果や製造上の課題が多く、
なかなか発売に至りませんでした。
そんな気持ちをこめて…発売時のキャッチフレーズは、
「 遅れてきてごめん 」。現在は、 長澤まさみさん ですが、
最初のカルピスウォーターのCMは後藤久美子さんでした。
まさに遅れて登場した、ドラマの主人公みたいですね。
遅れたついでに、ちょっと残念なことを書けば…、
実はカルピスウォーター発売の直前にカルピス食品工業は
世界の「 味の素 」グループの傘下に入ります。
カルピスは、無借金経営の超優良企業だったのですが、
「 カルピス 」以外のヒット商品がなかったことに将来性を悲観して、
最終的に「 味の素 」グループ入りを決めたそうなのです。
ですから、さりげなく ダノン ブランドの「 カルピス味の素ダノン 」や
カップドリンクなどには技術提携「 味の素 」と書かれています。
カルピスは、インドネシアとタイで味の素と合弁事業を運営しています。
また台湾と米国にも進出するなど、グローバルな事業展開も行なっています。
さすが…世界のどこにでもある商品「味の素」の影響力ですね。
でも…この提携が、本当によかったかどうかは…
評価にしばらく時間がかかる気がします。
「 遅れてきてごめん 」。そんな言葉がカルピスの歴史にとって、
味の素の傘下に入ったことへの、後悔の言葉にならないように、
これからも頑張ってもらいたいですね。
桃は1%でさっぱり目ですが、 ネクター とは違った
乳酸菌飲料とのミックスで、おいしいです。
10段階で7です。